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メキシコ料理(La comida mexicana) [旅]

メキシコ料理と言うと、多くの人がタコスを思い浮かべるでしょう。
トウモロコシ粉で作ったトルティーヤに何かを包めば全てタコスです。(日本やアメリカで売っているのは小麦粉のものが殆ど) アメリカ発で箱売りしているトルティーヤは固いものですが、本来は薄くて柔らかく、市場などで山積みして売っています。それを家で焼いて、布きんに包まれたホッカホカのトルティーヤが食卓に置かれます。何かを包んでタコスとして食べても良いし、そのままクルクル丸めたものを片手に、もう一つの手にはフォークで他の料理を、というスタイルは家庭での定番と言えるでしょう。
(ちなみに、スペインでトルティーヤと言うと、オムレツが出てきます。)

このトルティーヤを使った料理がたくさんあるわけです。ケサディーヤ、エンチラダ、トスターダ・・・
旅行の初日、メキシコ・シティには夜到着したので、メキシコらしく軽い夕食をホテルのレストランで取ることにしました。メキシコでは、スペインの習慣にならい、1日の主要な食事は日本のように夜ではなく昼食で、午後2時頃に取ります。昔なら、2時間くらいかけてゆっくりと昼食を取り、その後はシエスタ(昼寝)の時間、そしてもう一活動してから、夜の9時、10時、または11時頃に軽く夕食を取ったようですが、今は昼寝の習慣はあまりないようです。

さて、ホテルに着き、夜の9時も過ぎていたので、軽く、と思い、ビールとSopa de Tortilla(トルティーヤ・スープ)を頼みました。すると、ははは、こんなに!
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トルティーヤ・チップス、パン、クラッカー、ライムは、頼まなくても出てきます。Salsa picante(チレ・ソース)は、出てこない時もありますが、頼めば必ず無料で出してくれます。実は正式にトルティーヤ・スープを頼んだのは初めてでしたが、これは、以前に写真で見ていたのよりもずっと豪華です。アボカド、チーズ、チレ、チチャロン(豚の皮のから揚げ)などが、別のお更に盛られていて、お好みでスープに入れて食べます。

メキシコシティの夜景を見ながらのこの食事だけで、もう超絶幸せな気分で、気づくと
「ああ、幸せ!」
と繰り返し言っていました。

ホテルでの夜のレストランは、スペインもそうでしたが、混んでいることはあまりないようです。なので、気兼ねなく担当のウェイトレスに「メキシコは素晴らしい」という話をしていたら、今度はシェフが挨拶に来てくれました。大満足のメキシコの夜でした。
ホテルの朝食は大当たり!メキシコ料理満載のビュッフェでした。前回ソカロの伝統的なホテルに泊まった時は、食事にあまりメキシコの典型的な料理が多くなかったのです。様々なフルーツ、メキシコ料理にはつきものの辛いソースやフリホーレス(チレの入った豆料理で、)が並んでいるだけで、またも「幸せ!」と言っていました。
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メキシコの朝食では、マンゴーなど果物が中心の家庭が多いです。ここにはマンゴーはもちろん、スイカ、メロン、オレンジ、パインなどがどっさり並んでいました。果汁100%のスイカジュースは嬉しかったです。
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卵料理は若いシェフがその場で注文通りに作ってくれるので、混んでいる時は行列待ちになります。一番人気のオムレツの具は、チーズ、玉ねぎ、マッシュルーム、トマト、ハム、そしてノパルから選びます。ノパルというのは、ウチワサボテンのことです。そうです、メキシコではノパルというウチワサボテンを食べるのです。軽い食感が心地良い野菜、という感じで、身体にも良いらしく、医師が薦めることもあるようです。全部入れてほしいと言うと、笑顔で作ってくれました。
6.2朝食2.jpg なお、メキシコは水があまり良くないので、歯を磨くにも蒸留水を使います。日本はあまりにも清潔に保たれているので、特に日本人は少しのばい菌にも弱いかもしれません。メキシコのような第三国では、特に水に気をつける必要があります。つまり、外国人などあまり来ないような場所のレストランで出される野菜サラダとか、道端で売られているアイスキャンデーなどには手を出さない方が良いでしょう。さすがに現地の人も水道の水は飲みませんが、水道数で洗った野菜くらいは慣れていれば大丈夫なようです。 その点、メキシコシティのような大都会のホテルでは外国人観光客向けに、野菜などはきちんと消毒してあるので安心です。このホテルでも、毎日たくさんのサラダを食べましたが、全く問題ありませんでした。
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グアナフアトのホテルでは事情が大分違いました。バルコニーに繋がった食堂は、朝食しか開業しておらず、他の時間に食事がしたい時は、メニューから注文すると、提携しているレストランからボーイが運んできます。食事する場所は自由に選べ、食堂、バルコニー、または自分の部屋でも構いません。発泡スチロールの容器で来るのが玉に瑕ですが、相変わらず食べきれない量で、スープまでしっかりと運ばれてきました。

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ただ、普通のルームサービスとは違い、さすがメキシコの田舎!思いっきりメキシコ時間、つまり、20~30分と言われても2時間くらい平気でかかります。これは、ホテルのチョフェル(運転手)をお願いした時も同じでした。大都会はともかく、メキシコでは何かを頼んだ時は、いつ来るか分からない、という気持ちで待った方が良いです。
それでも、大騒ぎで到着した日の夕方は、バルコニーで景色を眺めながら、のんびりと貸し切り状態で出前のトルティーヤ・スープにチキンとサラダを満喫しました。
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さて、朝だけ開業するホテルの朝食は、メキシコシティのホテルとは違い、コンチネンタル・ブレックファースト。フルーツ又はフルーツジュースとパンだけ、後はお金がかかります。でも、メキシコのパンはいつも美味しく、普段なら1枚以上食べないトーストを2枚ともぺろりと食べてしまいました。また、フルーツを選ぶと、メロン、パイン、そしてマンゴーの山盛り。メキシコの朝食はやはり、フルーツ満載なのです。
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そこに、牛乳を追加で注文。すると、背の高い円筒形のグラスに並々と注がれたミルクが運ばれてきました。そう、確かメキシコから乗った飛行機でワインを頼んだ時も、大きめのプラスティック・カップに並々と注がれてきた上、「お代わりは?」とまで聞かれ、嬉しくなり、つい飲み過ぎた記憶があります。
メキシコ最終日の朝食は、せっかくなので、メキシコ料理(フリホーレスやタコス)を追加注文すると、やはり大きなお更に山と料理が運ばれ、朝から超満腹でした。

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さて、グアナフアトの有名なイダルゴ市場のいくつかの入口には、屋台もたくさん並んでいましたが、久しぶりのメキシコで食べておきたかったマヤ民族の食事タマルの屋台を見つけ、歩きながらのおやつ。タマルというのは、トウモロコシ粉でできたチマキのようなものですが、ピンク色の甘いタマルとサルサ・ベルデ(緑色のチリソース)を昔、クエルナバカで時々食べていました。私が選んだのはもちろん辛い方。

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んんんん、久しぶりに食べて、、、とりあえず、食べたことに満足です。

もう一つ、どうしても食べたかったメキシコ料理がありました。ポソレというスープで、中にジャイアント・コーンが入っています。チキンやポークなど好みの肉のポソレを選び、様々なチレを入れて食べる、というもの。
私が初めてメキシコに行った時、初日に参加した学校のエクスクルシオン(日帰り旅行)の帰りに食べた思い出の料理ですが、当時はあちらこちらにポソレリアといって、ポソレ専門の小さなレストランがありました。レストランと言っても、屋根の下にテーブルとイスを置いただけの簡単なものが道路わきにあったのを覚えています。
今はポソレリアも大分減ったようです。

最初に見つけたポソレは、グアナフアト中心部のラ・ウニオン公園脇にあるホテルのレストランでしたが、ポソレは夜7時以降と言われ断念(まだ5時だったので)。最終日に、さんざん歩き回っているうちに、かわいらしい「Casa Ofelia カサ・オフェリア」というレストランを見つけ覗いてみると、ポソレもあるというので、入ってみました。
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中に入ると、とにかく配色が鮮やかで、それだけで楽しくなるようなレストランでした。
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ここで頼んだポソレが、今回のメキシコで私にとって一番の絶品料理でした。昔の記憶にあるポソレとはまるで違い、まずサービスでトルティーヤ・チップス、チレソース、ライムが来るのは当たり前としても、巨大な器に入ったスープの他に、レタスなどの野菜の山盛り、トスタダ(トルティーヤのトースト)、そして玉ねぎに加え数種類の玉ねぎにチレ。ますはその大きさに驚きましたが、あまりに美味しかったので、このスープ、おいしく全部いただきました。スープにレタスや紫キャベツなどの生野菜まで入れるのは初めてでしたが、それがまた一層このポソレを美味しくしていました。
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ここのオーナーも、私がスペイン語を話すと知ると、喜んでしばらくの間お喋りしてくれました。ポソレは、各家、各店によって皆違うんだ、とか、一本向こうの道のレストランのポソレは全然違う、とか。日本に帰ったら、ぜひこのお店のことをブログで紹介すると言うと、名刺をくれました。
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ポソレリアというわけではありませんが、この店のポソレ、強力にお勧めです。

一つだけ注意したいのは、テーブルがあまりに鮮やかな青色に塗ってあり、汗ばんだ手を乗せていたら、その青色が手についてしまったということ。すぐにナプキンを敷きました。これもメキシコならでわの笑えるところです。

その他には、メキシコシティで日中ホテルに戻って頼んだエンチラダ。
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初日にソチミルコのトラヒネラ(ボート)で皆でそれぞれ頼んだのは、ケサディーヤに名物の焼トウモロコシ全部乗せ。このトウモロコシは、実は味がしませんでした。他に、アロス・コン・ポヨ(チキン・ライス)、エンチラダ。
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メキシコ最後の夜は、朝に昼に散々食べた後だったので、サラダとビール。ちなみに、メキシコのビールというと、日本でもコロナが出てくるので、ビールしかない時は毎度Victoriaを飲んでいました。

スペインでのように赤ワインが欲しかったのですが、今回はメキシコシティ、グアナフアト、どちらのホテルにもワインは置いてなく、外で買うしかありませんでした。OXXO(オクソ)というコンビニが数件あり、そこでのみ買えました。それはとにかくとして、メキシコでのメキシコ料理にハズレはありませんでした。その上、常に食べきれないほどの量が運ばれてくるので、メキシコが世界一の肥満大国になってしまったのもウナヅケル気がします。ただ、お隣の国に比べると、若者はそんなに太っていないような気が・・・

ちなみに、スペイン語で美味しい!は、
¡Qué rico!又は !Qué sabroso!  ケ リコ!ケ サブロソ!
Muy bien. ムイ ビエン!でもOKです。
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コメント 1

みっつ

美味しそうですね♪└(=^‥^=)┐ニャ┌(=^‥^=)┘ハッ┌(=^‥^=)┐ニャ└(=^‥^=)┘ホホッ 
by みっつ (2016-05-11 16:41) 

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